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サッカー海外リーグ、イタリア セリエA ASローマ
ゼロトップシステムの産みの親、中田英寿も活躍したイタリア・セリエAのASローマイタリアの首都ローマに本拠地を置くASローマはかつて、日本のMF中田英寿が在籍し、活躍したことで知られています。
同じローマが本拠地のラティオとのローマダービーもイタリアで注目の一戦です。欧州の舞台では1983~84年のチャンピオンリーグ準優勝が最高成績ですが、セリエAでは常に優勝争いに食い込み、ビッグクラブの一角を占めています。
目次
サッカー海外リーグ【ASローマ】セリエA・イタリア
ローマは長く、生え抜きFWのフランチェスコ・トッティ(イタリア)が中心選手となり、チームを牽引してきました。
最近、多くのチームでセンターフォワードタイプの選手を置かないゼロトップシステムが採用されていますが、この産みの親がローマです。
もともと中盤の選手で、センターフォワードタイプでないトッティを、ルチアーノ・スパレッティ監督が2006~07年からトップに起用、ゼロトップシステムとして話題を集めました。
2006~07年のコッパ・イタリアを制したほか、チャンピオンリーグで2年連続ベスト8に食い込み、多くのチームがこのシステムを採用するようになったのです。
一時期、スペインのバルセロナもリオネル・メッシ(アルゼンチン)のゼロトップをしばしば採用していました。ゼロトップといっても最前線に誰もいないわけではありません。
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サッカー海外リーグ【ASローマ】セリエA・イタリア
トッティが最前線にいるわけですが、攻撃の際に中盤まで下がり、トップ下のMFのようにボールをキープし、ラストパスを送ります。パスの先には前線へ走りこんだ中盤のMFがいることになり、トッティの動きにつられて前線に空いたスペースを生かす作戦なのです。
トッティのような役割を果たす選手を偽9番とも呼んでいます。ところが、現在のローマはゼロトップシステムを採用せず、典型的なセンターフォワードタイプのエディン・ジェコ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)をトップに置いています。
ゼロトップシステムは強力なセンターフォワードがいないとき、トッティやメッシのような決定力のある選手を生かす戦術ともいえるでしょう。
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現在のローマはジェコを中心に、モハメド・サラ―(エジプト)、ステファン・エル・シャーラウィ(イタリア)、ラジャ・ナインゴラン(ベルギー)、ディエゴ・ペロッティ(アルゼンチン)ら快速のウイング、中盤の選手を組み合わせた攻撃が売り物になっています。
イタリアのチームは守備を重視しますが、比較的攻撃的なチームといえます。
中盤には生え抜きのダニエレ・デ・ロッシ(イタリア)が攻守の要を務め、ケビン・ストロートマン(オランダ)、アレッサンドロ・フロレンツィ(イタリア)ら実力者が脇を固めています。
サッカー海外リーグ【ASローマ】セリエA・イタリア
トッティもまだ現役です。
バルセロナやユベントス、バイエルンなど欧州のトップクラスのクラブに比べると、控え層が薄いのが弱点で、主力に故障が出ると低迷することもありますが、レギュラー陣がそろったときはスピードを生かした攻撃力で欧州の舞台で活躍しています。
イタリアのチームらしく、したたかな守備戦術も持ち合わせており、先制すると堅実な守りで勝ち切るうまさを兼ね備えたチームです。
セリエAのサッカーは守備に重点が置かれ、プレミアリーグやリーガ・エスパニョーラのような点の取り合いが少ないのですが、比較的攻撃的なローマのサッカーは日本のファンが見ていて面白いものがあります。
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